南一条、いわゆる「電車通り」沿いに小さな佇まいを見せる和菓子店がある。赤く可愛らしい暖簾にひかれて思わず立ち止まる。
店の名は『ぽたぽたいちご』。暖簾にも負けぬこれまた可愛い店名だ。見れば「いちご大福専門店」とある。こう聞けばちょっと興味をそそられるではないか。
店員さんに話を聞く。店主のお義父様の影響で、去年の1月にオープンしたという。
あん、餅、イチゴともに北海道産を使用するのが信条。殊にイチゴは苫小牧の年を通して栽培している農家と契約しているという力の入れよう。ゆえに、年中楽しめる。しかしながら大福ということもあり、やはり冬場の売れ行きが良いようだ。
人気は3種のいちご大福。ヨモギ餅には粒あん、白い餅にはこしあん、白のこしあんとそれぞれに味に工夫をこらしている。一口食べる。餅はしっかりと弾力があり、イチゴとあんの味加減も絶妙だ。つい二つ目へと手が伸びる、そんな味わい。
夏季には限定のメロン大福(なんとメロンあん!)、宇治抹茶あんもある。大福以外の「わらび餅」も夏季の人気だそうだ。店内にはイチゴのモチーフの商品が他にもあり、イチゴへの思い入れの強さがうかがえる。いちご大福とは、たまに食べたくなるものだ。
またふらりと寄ってみたい気がする。そんなお店。